21世紀の漆を考える

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天然素材うるし

コンセプト
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うるし製品の価格
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漆器のつくりかた
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・加飾のうるし技法
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・塗りに失敗すると
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・科学(入門篇)
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型をつくる方法

自由な形で成型するには、専用の型が必要です
型は必要な数だけ用意すると一度に作業できます
初めて作る時は、失敗してもいい様に余分に型を作ることをお勧めします
発泡スチロールで型をつくる
画像のぐい呑みをサンプルに使用
ぐい呑みの型
ぐい呑みに使用した型
直径 約55o
ぐい呑み
ぐい呑み 見本
加工のし易い発泡スチロールを型として使用します
あらかじめ作りたい寸法の器があれば、そのまま型として利用することができます
その場合、寸法は肉厚の分だけ小さく、または大きくなります(型をオスにするかメスにするかによります)
用意するもの

発泡スチロール
 乾漆の型の材料となります。大きめの寸法が必要です オス型・メス型どちらでも可

カッター
 発泡スチロールを削るためのナイフ

紙やすり
 150番、600番のサンドペーパー

その他
 器のデザインの寸法図面、定規、サインペンなど

デザインを決める

注意点 
デザインする際に、型から外し易くするために直角や逆傾斜が出来ない様にしましょう



図面つくり
すべて原寸大で図面を作成してください。
既存の器を型として利用する場合は図面は必要ありません
今回はぐい呑みなので三種類の図面が必要です
使用する紙はなるべく厚いものにした方が作業がやり易くなります
型を作るための平面図と立面図、制作課程で使用する定規を描きます。形はお好みでかまいませんが参考まで、直径は5〜6p位、高さは2〜3pで行いました

断面図は無くてもかまいません 平面図 立面図 これは定規として使用します
高台は無くてもかまいません。(初めての方は作り易くなります)


型の制作
平面図を発泡スチロールに写し取ります
写し取る際は、輪郭がはっきりとするようにサインペン等を使用してください
同じ物をいくつも作る場合は、必要な数だけ間隔を充分に空けながら写し取ってください
写し取ったそれぞれの型をカッターで切り取りますが、輪郭よりも大き目に切り分けてください

平面図を写し取ったもの


それぞれに切り分ける

輪郭よりも一回り大きくカッターで不要な部分を切り取っていきます
カッターで切り取る多少の凹凸は気にする必要はありません
150番のサンドペーパーで輪郭に沿って丸くしていきます
この時点では平面図の円筒形に仕上げていきます
上から見て輪郭通り円形になれば次へ進みます

サンドペーパーで丸くする円筒形にしていきます

カッターで立面図の形状に角を落としていきます
この時点で用意しておいた定規を当てて削りすぎない様に注意します
おおよその形になれば次へ進みます

サンドペーパーで丸くする最終的な形にしていきます

150番のサンドペーパーで立面図の形状に角を落としていきます
この時点で用意しておいた定規を当てて削りすぎない様に注意します
おおよその形になれば次へ進みます

サンドペーパーで丸くする定規の形に合わせて削ります

定規の形状に角を落としていきます
形が整ってきたらサンドペーパーを600番に変更し、表面を滑らかになるまで削ります
これで型の制作は終了です



牛乳パックの加工工程へ進みます


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