21世紀の漆を考える

21世紀の漆を考える

天然素材うるし

コンセプト
天然うるしとは?
・うるしの木について
・生うるしについて
・うるし液の種類
本物とにせもの
うるし製品の価格
・生産のコスト
・流通のコスト
・社会的コスト
漆器のつくりかた
・漆液の生産と精製
・素地のつくりかた
・うるしの塗装方法
・加飾のうるし技法
・塗装工程の実際
・塗りに失敗すると
うるしは4K ?
うるしの科学
・科学(入門篇)
・少々専門的
漆は英語でjapan
漆器の主要な産地
うるしの雑学
根来椀の復元
・根来塗りとは
・実際の制作過程
・その他の試作品
イージーオーダー
・オーダー対象一覧
・パッケージについて
・対象製品 一覧
宝尽くしの加飾
家紋の加飾
扱う色について
特定商取引法に基く表示
漆製品のお手入れ方法
牛乳パックでつくる器
新 着 情 報
うるしの文献
リ ン ク

その他の参考品
その他の復元試作

復刻 根来椀
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46.4KB

2000年 春に制作を開始
2002年 4月末に
完成しました


限定 100個
 (残 4個)

単価 15,000円
送料 1,000円


制作工程がご覧になれます


中世三大遺跡のひとつである根来寺跡から出土した
椀の破片を元に
根来(ねごろ)塗椀を復刻いたします。

その他にも出土品の復元(試作)を行っています
ギャラリーのページ「特別展」でご覧いただけます

現在一般的に根来と呼ばれている塗り方ではありません


現在、一般的に根来塗とは、黒漆で中塗りを行い朱漆で上塗りした表面を研ぎ出し黒の模様が出ている仕上げを指します。詳しくは根来塗ページへ

根来寺で精進料理が召し上がれます
詳しくはこの下のバナーをクリック
根来椀をご持参下さい、ご一緒にいかがでしょうか

中世の食文化やスローフードに興味のある方は参考文献をご覧下さい


和歌山県工業技術センター 漆器研究開発室
のご協力により実現しました


1976年より根来寺跡の発掘調査が続けられており、根来椀の破片が出土しています。この破片を元に椀の形をコンピュータグラフィックスで再現することに成功しました。
現在のところ完品の出土品は見つかっておらず、このデータが唯一の形状を確認できるものです。

2000年 3月に製作を開始しました。2年間掛かるのは制作方法によるところでゆっくりと進めました

ワイヤーフレームでの再現画像

コンピュータ上での再現

椀の一般的な重量について
重さについて


特徴

●室町時代には五千人を超すお坊さん達が居住していた資料が残されています。このお坊さん達の日常雑器として使われていたと思われます。
毎日使うため堅牢さを重視していたようで、かなり肉厚な木地のため、かなり重量があり重たく感じるかも知れません。

●直径 四寸五分(約13.5cm)(くじら尺で三寸五分) 高さ 二寸(約6cm) 
 重量 五拾六匁(もんめ・約210g)
一般的にこの寸法ですと*170g(平均)位が目安となります
尺貫法表記は使われなくなりましたが、この椀の使われていた当時にはメートル単位はありませんでした


注意事項

●今回は形状の再現を目的にしております。塗り方や材料は現在、分析をしている状況にあります。制作工程は伝統的な技法によって進めますが制作方法は復刻内容には含まれておりません。

●仕上げ(上塗り)は当時の状況を踏まえ、研ぎ出しや磨きは行わず
いわゆる根来塗」ではありません。使い込むほどに朱が磨り減り、剥げた部分の黒が覗いてくる仕上げといたします。

●出土品の朱には銀朱(硫化水銀)が使用されておりましたが、ライフサイクルアセスメントの観点から銀朱の使用は控えたいと思います。
(ゴミとして廃棄する時に有害物質である水銀成分が含まれるため)
くすんだ(茶色っぽい)色合いとなりますがベンガラ(酸化第二鉄)を顔料といたします。
更に、徐々に磨り減ると言うことは、微量ながら朱漆の成分が口に入ることになります
念のために、漆には永い歴史が有りますが朱(銀朱)塗りの椀を使ったために病気や死に至る等の記録は見当たりません

●伝統的な手間ヒマ掛かる方法で製作いたします。紀州も伝統工芸の後継者難のため、100個の限定とし先着順にて承ります。
紀州漆器(海南漆器)の産地ではありますが、伝統的な素材と技法で製作する量は現在では限られています。


お願い

●食べ物の歴史に詳しい方へのお願い
この椀が使われていた室町時代の根来寺でどのような食事をしていたのかご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示ください
寸法や形は偶然出来たものではなく、当時の食事に最も適したものへ適応していった結果ではないかと思われます

●ご購入下さる方へお願い
お使い頂く間に朱の上塗りが摺り減って黒が出てくると思いますが、どの様に剥げてきたかを写真などで情報提供をお願いしたいのです

●修理について
不可抗力で落したり、ぶつけたりして傷や破損が生じた場合は修理を承ります、あらかじめ製作時と同様に時間の必要なことと、実費がかかることを予めご了解下さい。具体的な日数は傷や破損の状況によって修理内容が異なりますので、修理品をご送付頂き、個別にご相談承ります
上塗りの朱が剥げてきたものは、本来の商品性格上から修理対象とはいたしません

製作プロセス
 

詳しくはつくりかたのページでご覧ください 本製品は錆下地です


作り方のページへ

2000年末迄

作り方のページへ

2001年年頭から

作り方のページへ

2001年夏頃から


製作経過 実際の制作工程はこちらから

●2000年末までに木地固め
2001年明けから下地工程、夏頃から塗り工程、2002年5月連休明けに発送です
塗り工程は半年かかりませんが、漆の固化(乾燥)時間が必要です
漆の完全固化には100日間が必要と云われます
お届けした時点では表面上は充分に乾いた状態ですが固化が進行中の可能性がありますのでご了承ください
(固化に必要な時間は、置かれた環境の温度/湿度で変わります)

制作過程がご覧いただけます
商品代金
送料
振込料

15.000円 (単価)
1.000円 (個数に係り無く)
お客様がご負担頂きます



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確認メールでご注文を確定し、商品代金・送料の振込みが確認されて発送いたします


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