21世紀の漆を考える

21世紀の漆を考える

天然素材うるし

コンセプト
天然うるしとは?
・うるしの木について
・生うるしについて
・うるし液の種類
本物とにせもの
うるし製品の価格
・生産のコスト
・流通のコスト
・社会的コスト
漆器のつくりかた
・漆液の生産と精製
・素地のつくりかた
・うるしの塗装方法
・加飾のうるし技法
・塗装工程の実際
・塗りに失敗すると
うるしは4K ?
うるしの科学
・科学(入門篇)
・少々専門的
漆は英語でjapan
漆器の主要な産地
うるしの雑学
根来椀の復元
・根来塗りとは
・実際の制作過程
・その他の試作品
イージーオーダー
・オーダー対象一覧
・パッケージについて
・対象製品 一覧
宝尽くしの加飾
家紋の加飾
扱う色について
特定商取引法に基く表示
漆製品のお手入れ方法
牛乳パックでつくる器
新 着 情 報
うるしの文献
リ ン ク

うるしは高価でしょうか?

価格を語る時に、バリューフォーマネー、コストパフォーマンス等を用いることがあります。
価格に見合った価値がどれくらいあるのかを意味しますが、一つの基準として比較しやすい方法です。
しかし、価値基準の設定を誤ると評価の答えが大きく変わる危険性を持っています
この価値について、もう一歩踏み込んで価格を考えてみたいと思います。


百貨店の漆器売り場などを見るとお椀だけでも数多くならんでいます。価格も数千円から数万円まで小刻みな価格設定があり、その価格の違いは中々解りにくいと思います。高額な作家物は「作品」と呼ばれ、その芸術性や希少性など付加価値と云うよりも価値そのものとなるため、ここでは触れません。

直接、商品の価格として支払う金額以外に、生産から廃棄までの過程に税金として負担する社会的コストがあることを忘れてはなりません。金銭的な側面だけではなく有害な廃棄物に苦しんでいる人々はもっと大きな負担を強いられているのではないでしょうか

あらゆる分野で工業化が進展し、労働集約型の生産はより生産コストの安い海外へ流出し、その海外生産拠点も更に低コストな地域へ移転しています。殆どの商品が工場生産で均質化するとともに、あらためて手作りの良さが見直されてきてもいます

循環型社会では相応の受益者負担が必要とされ、リサイクル・ゴミ分別など利用中や廃棄するときにも知識が欠かせなくなり、色々な意味で負担がかかります。





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