21世紀の漆を考える

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根来椀の制作 過程

2000年 春に開始しました
二年間を掛けての制作期間を長く感じるかもしれません

この根来椀の制作は根来寺のある紀州和歌山にて行っています
制作作業の合間に撮影しています。
お見苦しい画像はご容赦ください
制作工程の流れ全体はつくりかたのページを参照してください
本製品は錆下地により制作しております

粗挽きした木地 拡大画面がご覧になれます

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木地の轆轤挽き 拡大画面がご覧になれます

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出来上がった素地 拡大画面がご覧になれます

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木地の制作過程

素地の材質は栃(とち)を使用しています

粗挽きして乾燥させておいた素地を使用しています

2000年8月に轆轤(ろくろ)挽きによる成型が終わり、素地の乾燥をしています

素地の乾燥をさせると共に、木地の暴れを出していきます。暴れを取らずに下地工程に入ると制作途中で暴れが出てきてしまいます

次の工程は木地固めとなりますが、木地固めの後も暴れを出すために年内の工程はここまでの予定です

下地の工程に進むのは年明けになります

のんびりとした工程の進み具合に見えますが大変重要な時期であり、この乾燥工程は、椀の使用中に割れなどが生じないために必要な時間なのです


画像をクリックすると拡大画像になります

木地固めした木地 拡大画面がご覧になれます

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布着せした木地 拡大画面がご覧になれます

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地付けした木地 拡大画面がご覧になれます

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下地の制作過程

この工程は2001年の春から行いました

木地固めをしておいた木地に布着せを行います

布着せする所は、強度を必要とする部分になりますが口と底の高台の二ヶ所に行います

この布は麻布を用いて、糊漆で接着します

充分に乾燥してから、布着せした部分を砥ぎ、表面を平らにします

下地を付けていくのですが、錆下地ですから錆地付けから行います

錆地は砥粉(とのこ)を生漆と水に混ぜて練ったもので、箆(へら)でつけていきます

この錆地付けは三回に分けて行います

1回目の錆はうるしの量を多めにつくり、やや厚めにつけます
2回目の錆はうるしの割合をやや減らし、1回目よりも薄くつけます
3回目は化粧錆になるので、さらに薄くつけます

砥石で砥いで、下地が完成します

塗りの制作過程

椀の内側、外側、底と塗る作業は三度に分けて行われます

黒呂色うるしで中塗りを行い
桐炭で研磨をします

仕上の上塗りは、透の素黒目うるしにベンガラを混合し塗っていきます

透の素黒目うるし100に対してベンガラ30の割合で混合してあります

黒中塗りを行っている女性は、今回の塗師である角田さんです

塗師についてはこちら



これで完成です

仕上がりの色はベンガラを使用しているので、いくらか茶色味を帯びた赤になっています



末永くご愛用頂くと、上塗りの赤が段々と減って中塗りの黒が部分的にのぞいてきます
ここで一般的な根来椀として完成することになります

この根来椀は元来、日常雑器ですからお気軽に毎日お使いください
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