21世紀の漆を考える

21世紀の漆を考える

天然素材うるし

コンセプト
天然うるしとは?
・うるしの木について
・生うるしについて
・うるし液の種類
本物とにせもの
うるし製品の価格
・生産のコスト
・流通のコスト
・社会的コスト
漆器のつくりかた
・漆液の生産と精製
・素地のつくりかた
・うるしの塗装方法
・加飾のうるし技法
・塗装工程の実際
・塗りに失敗すると
うるしは4K ?
うるしの科学
・科学(入門篇)
・少々専門的
漆は英語でjapan
漆器の主要な産地
うるしの雑学
根来椀の復元
・根来塗りとは
・実際の制作過程
・その他の試作品
イージーオーダー
・オーダー対象一覧
・パッケージについて
・対象製品 一覧
宝尽くしの加飾
家紋の加飾
扱う色について
特定商取引法に基く表示
漆製品のお手入れ方法
牛乳パックでつくる器
新 着 情 報
うるしの文献
リ ン ク

うるしは英語で japan

何故、japanと呼ばれるか…私的推論

陶磁器が英語でチャイナと呼ばれるのはよく知られるところです
英語の辞書を引くとうるしはjapanとなっています


古くは金箔の貼られた仏像を見て、全て金塊で出来ていると勘違いしたことから漆の技術が知られたと云われます
しかし日本に来なければ見ることは出来ません

明治時代の漆器輸出
古くはマリー・アントワネット蒔絵コレクションと呼ばれ60余点がベルサイユ宮殿やルーブル美術館などに収蔵されています。これは伊万里焼などと共にオランダの東印度会社が輸入したと言われます
そして明治時代の初期には、漆器の輸出が盛んに行われていました。20世紀初頭を飾るパリ万博にも日本の産品として展示がされ、話題となった様です

当時の明治政府は殖産振興を行っていましたが、武士階級が無くなり必需品であった刀も排刀令で需要が無くなりました。
今様に言えば、構造改革によるリストラとなります
政府の方針で刀を生業としていた刀鍛治は職を失うことになります。しかし刃物をつくる技術は包丁作りを始め活用できました。
刀と鞘(さや)は対のものです。ほとんどの鞘(さや)は漆塗りがされていました。
変り塗りを鞘塗りとも呼ぶくらいですから高度な技術を持っていたのでしょう
しかし漆職人も転職を余儀なくされたのですが技術を転用することが簡単に出来なかったのではないかと思われます
そこで販路を海外に求め政府としても強力な応援体制で望んだのではないかと推察されます

デュポンやダンヒルのライターに漆塗りされたものは現在でも高級品として広く知られています。このような歴史的背景から欧米にも漆が根付き、japanと呼ばれるのが定着したのではないでしょうか


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