うるしは英語で japan 何故、japanと呼ばれるか…私的推論 |
陶磁器が英語でチャイナと呼ばれるのはよく知られるところです 英語の辞書を引くとうるしはjapanとなっています |
古くは金箔の貼られた仏像を見て、全て金塊で出来ていると勘違いしたことから漆の技術が知られたと云われます しかし日本に来なければ見ることは出来ません 明治時代の漆器輸出 古くはマリー・アントワネット蒔絵コレクションと呼ばれ60余点がベルサイユ宮殿やルーブル美術館などに収蔵されています。これは伊万里焼などと共にオランダの東印度会社が輸入したと言われます そして明治時代の初期には、漆器の輸出が盛んに行われていました。20世紀初頭を飾るパリ万博にも日本の産品として展示がされ、話題となった様です 当時の明治政府は殖産振興を行っていましたが、武士階級が無くなり必需品であった刀も排刀令で需要が無くなりました。 今様に言えば、構造改革によるリストラとなります 政府の方針で刀を生業としていた刀鍛治は職を失うことになります。しかし刃物をつくる技術は包丁作りを始め活用できました。 刀と鞘(さや)は対のものです。ほとんどの鞘(さや)は漆塗りがされていました。 変り塗りを鞘塗りとも呼ぶくらいですから高度な技術を持っていたのでしょう しかし漆職人も転職を余儀なくされたのですが技術を転用することが簡単に出来なかったのではないかと思われます そこで販路を海外に求め政府としても強力な応援体制で望んだのではないかと推察されます デュポンやダンヒルのライターに漆塗りされたものは現在でも高級品として広く知られています。このような歴史的背景から欧米にも漆が根付き、japanと呼ばれるのが定着したのではないでしょうか |
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