21世紀の漆を考える

21世紀の漆を考える

天然素材うるし

コンセプト
天然うるしとは?
・うるしの木について
・生うるしについて
・うるし液の種類
本物とにせもの
うるし製品の価格
・生産のコスト
・流通のコスト
・社会的コスト
漆器のつくりかた
・漆液の生産と精製
・素地のつくりかた
・うるしの塗装方法
・加飾のうるし技法
・塗装工程の実際
・塗りに失敗すると
うるしは4K ?
うるしの科学
・科学(入門篇)
・少々専門的
漆は英語でjapan
漆器の主要な産地
うるしの雑学
根来椀の復元
・根来塗りとは
・実際の制作過程
・その他の試作品
イージーオーダー
・オーダー対象一覧
・パッケージについて
・対象製品 一覧
宝尽くしの加飾
家紋の加飾
扱う色について
特定商取引法に基く表示
漆製品のお手入れ方法
牛乳パックでつくる器
新 着 情 報
うるしの文献
リ ン ク

社会的なコスト負担

うるしには古い歴史があります

現代では、商品その物の価格以外に不要になった時にゴミとして排出されると廃棄コストが掛かります。自治体ごとに相違点はありますが、誰かが負担していることは確かです。(直接もしくは間接的に)
また、生産・流通段階でエネルギーが消費されますが、その過程で排出される廃棄物・二酸化炭素など処理の必要な場合処理コストが必要です、また作為的ではなくとも後世になって廃棄物が有害と判定されればその処理が必要になります。
そして、そのコストの多くは税金によって賄われています。
その税金は誰が負担しているのか、現在の財政状況では未来の子供たちにも負担させていることになります

最終消費者である私達は、そのコストを間接的に税金と商品価格の中で支払っています。更に環境汚染など直接的な被害や負担を負っています。深刻な問題は数多く、子孫への先送りが懸念される可能性も多大です。

循環型社会になってきました ?

使い捨てからリフォームへ

以前は、豆腐を買うときには鍋を豆腐やさんに持参してパックされていないのが当たり前の時代がありました。
のどが乾いたら水道の蛇口をひねり、水を飲んでいました。現在はペットボトルに入ったミネラルウォーターを飲んでいます
安全性や利便性が改善されたと考えてきたのですが…
廃棄物をも増やしています
メリットとデメリットはコインの裏表であるようです

エネルギー消費の少ない、環境への負荷が少ない、修理して使い続けられる。結果的に一回当たりの使用料金について考慮する必要があるようです

皿やコップを例にすると、使い捨ての紙(樹脂)の製品は商品の単価がそのまま一回当たりの使用料になります。
資源を消費(浪費?)し生産と流通のエネルギー消費が行われ、使い終わるとゴミの回収や廃棄にもエネルギー消費がされます。産業廃棄物(例えば環境ホルモン)が排出されているかもしれません

生分解性樹脂なども開発されていますが使い捨てであることに変わりはありません
使い捨て容器はわずか数円〜十数円の単価ですが、

丁寧に作られた漆器を毎日3年間使い続けるとすると千回以上使用したことになりますから、一万円のものは1回当たり10円前後の使用料になります

さてうるしです
永い歴史の中で、洗うために中性洗剤や石鹸を使用するようになったのはごく最近のことです(五千年の内の数十年、百年でもかまいません)
うるし製品は水だけでもかなりの汚れを落とせるようです
漆の塗膜には油や汚れが付きにくい特性があるようです(うるしが生活の中で使われるようになった理由ではないかと推察しています)
食生活も欧米型が増えて、便利な洗剤もある現代には理解しにくい面はありますが

適切な使い方や修理をしている漆器は数代、それ以上の永い歳月にも渡り使い続けられています
購入単価としては、丁寧に作られた漆器は高額ですが、一回当たりの使用料は使い捨てよりも安価かもしれません
生産と廃棄のエネルギーも不要なことは云うまでもありません

高価でしょうか
伝統的な生産工程や技法は人手と時間が必要です。コストの殆どは人件費になるのですが、丁寧に手間暇をかけることで、長期間の使用に耐える漆器が出来上がります
余分な社会的コストも、間接的な一回当たりの使用料と考えられないでしょうか



使い捨てをしなくなると、それだけ消費は減ることになるため、経済効果としてはマイナスとなります。
金銭的な豊かさとは逆行する価値観かもしれません
国の経済力としての豊かさと、個人にとっての豊かな暮らしの問題とも思われます

異論反論、お待ちしております。Mailをお寄せください




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