21世紀の漆を考える

21世紀の漆を考える

天然素材うるし

コンセプト
天然うるしとは?
・うるしの木について
・生うるしについて
・うるし液の種類
本物とにせもの
うるし製品の価格
・生産のコスト
・流通のコスト
・社会的コスト
漆器のつくりかた
・漆液の生産と精製
・素地のつくりかた
・うるしの塗装方法
・加飾のうるし技法
・塗装工程の実際
・塗りに失敗すると
うるしは4K ?
うるしの科学
・科学(入門篇)
・少々専門的
漆は英語でjapan
漆器の主要な産地
うるしの雑学
根来椀の復元
・根来塗りとは
・実際の制作過程
・その他の試作品
イージーオーダー
・オーダー対象一覧
・パッケージについて
・対象製品 一覧
宝尽くしの加飾
家紋の加飾
扱う色について
特定商取引法に基く表示
漆製品のお手入れ方法
牛乳パックでつくる器
新 着 情 報
うるしの文献
リ ン ク

宝尽くし
たからづくし

蒔絵の文様としてご用意している絵柄は宝尽くしです
古さを感じさせない伝統のある文様で、何よりも吉祥(おめでたい)であるのがうれしいではありませんか
基本的にはオリジナルを使用しておりますが、古い時代のコピーをしても著作権に触れることはありません(著作権が消滅する程度以上に古い時代を指します)
この文様は随時追加をしていく予定です


お好みの文様をお選びいただき、蒔絵にいたします
打出の小槌 丁子(ちょうじ) 隠れ笠 隠れ蓑 宝やく(鍵) 金嚢(きんのう) 宝珠(ほうじゅ) 

宝尽しとは
日本の伝統的な文様として親しまれてきた宝尽くしは、吉祥・招福を願う気持ちが形になり着物や器物を飾ってきました
江戸時代には、武家女性の腰巻には必ず吉祥文を用いられたようで、黒地の上に細かい宝尽文を配した使われ方をするものが多いとされます。

中国の「八宝」思想に由来し、わが国では室町時代に始まったとされます。
この八宝は「法螺・法輪・宝傘・宝瓶・白・蓮花・金魚・盤長」を指しており、その他にも「宝剣・魚鼓・陰陽板」、「珠・銭・方勝」、「錠・犀角」とするものなどがあります。

日本の宝尽くしは「如意・宝珠・宝やく・打出の小槌・金嚢・隠蓑・隠笠・丁字・花輪違・金函」などが代表的な文様で、時代・地方により多少の違いがあるようです。
一点又は数点を組み合わせて文様に用いられています




宝を代表するものとして、七宝(しちほう)と呼ばれる宝物があります
金、銀、瑠璃(るり)、水晶、真珠、珊瑚、などの素材です









打出の小槌うちでのこづち
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願い事をしながら振ると、その願いが叶うと伝えられる小槌
七福神でお馴染みの大黒様が抱えている持ち物です
敵を討つと縁起を担いで家紋にも用いられています
胴の側面は木目を配し、打面には宝珠の文様が描かれます





丁子ちょうじ
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丁子は南洋の果物です
アジアのマライ群島に属するモルッカ島原産の常緑喬木で、花は淡紅色で香が高い。花後に長楕円状の果実となる。その蕾の時に乾燥したものを「丁香」といい、食品の香料として、医薬品としても用いられます。
平安初期に輸入して珍重され、その芳香と希少価値とから文様化し宝尽しの一つに加えられたと考えられます。





隠れ笠かくれがさ
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この笠を被ると姿が見えなくなると云われます
隠れ蓑とともに「保元物語」に記述がみられます




隠れ蓑かくれみの
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現在ではあまりよい意味では使われませんが、何時頃からそうなったのでしょうか?
隠れ笠と同様に、この蓑(みの)を着ると、姿が見えなくなると云われます




宝やく(鍵)
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鍵が何故、宝物なのでしょう
時代劇等では白壁の土蔵の扉に南京錠がかけられているのを見かけます
錠と鍵は対で機能しますから、この南京錠にも鍵があります
しかし、宝尽しの鍵はこのような鍵ではありません
江戸時代には、江戸の町で都市生活が始まっておりました。当時の出入り口は板の引き戸が一般的でした。そこにはさると呼ばれるツッカイ棒状の落し錠がかけられていました
この鍵を開ける(正確には引き上げる)ための道具が鍵になるわけです
家紋として、旗本の土肥家が用いており「丸に鍵・房付き鍵・違い鍵」などがあります
現代でも、「鍵の手に曲がる」などと言葉だけは残っています





巻物
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宝珠ほうじゅ
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現在でも、寺院の屋根、橋の欄干、お地蔵さんの手の上などで見かけることができます。あの玉ねぎ状のものです
火焔が立ち昇っている姿が正しいようです
金銀財宝が望むまま出すことが出来ると云われる不思議な珠です
「如意宝珠」とも呼ばれ、密教の法具とされています
地蔵菩薩は左手に宝珠を持すと経軌に記されています
家紋として「一つ玉・焔玉・稲荷玉・一筆玉・光琳玉」などがあり、能狂言の紋にも用いられました。




金嚢きんのう
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金嚢は巾着(きんちゃく)を指し巾着文・金貨文・袋文とも云われます
巾着は銭貨・お守り・香料などを入れるものであり昔から大切にされてきました
家紋の文様として用いられ「二つ袋・三つ袋・角袋・丸袋」があります






七宝 しちほう
名前の通り七つの宝物を指します
時代や地方などの違いで幾つかの説があるようですが、数は七つです
七福神など縁起物の数字ですから変わることはありません

   仏教でいう七つの宝は般若経によると金、銀、瑠璃(るり)、瑪瑙(めのう)、しゃこ、琥珀(こはく)、珊瑚(さんご)の七種とされます

「無量寿経」では、金・銀・瑠璃(るり)・玻璃(はり)・シャコ・瑪瑙(めのう)・珊瑚(さんご)

「法華経」では、無量寿経から玻璃(はり)・珊瑚(さんご)を除き真珠・マイ瑰(まいかい)を加えたものになります

工芸で金属に焼き付けて製作する七宝焼(しっぽうや)きがありますが、人工的に七宝を作ろうとしたことからこの名がついたとも云われています。
錬金術と云えるかもしれません




金属の王様 説明は不要でしょう
随一の貴金属とされ、貨幣・装飾品として用いられます。

金に次ぐ貴金属とされ、装飾品・貨幣として用いられます
瑠璃(るり)
ガラスの古名で、光沢のある青い宝石「ラピスラズリ」青金石とも呼ばれ、古代エジプトの時代から珍重されてきました
色の名前としても使われ、日本画の岩絵の具の瑠璃色です
玻璃(はり)
ガラスを意味する言葉で「頗梨」とも書き、水晶のことを指します
真珠
真珠貝がつくりだす宝石です
真珠貝とは真珠を作る貝で,あこや貝・白蝶貝(南洋真珠)などがあります
しゃこ
しゃこ貝の略。最も大型な二枚貝(2b近いものもある)
その殻は厚く、純白で光沢があります
ヨーロッパでは教会の聖盤として用いられ、絵画にも見られます
珊瑚(さんご)
南の海で、沢山のさんご虫が樹木のような群体をつくり死ぬとその骨格だけが残ります
これが珊瑚で、装飾品に加工されます
瑪瑙(めのう)
縞状に模様がある鉱石で、縞の色は白・赤・緑・紫などがあります
この縞模様で価値が決まり飾り石として用いられます
石英の微細結晶の集合体で大変に硬質です
まいかい
バラ科の落葉低木で、ハマナスの一種
中国では花は薬用として、お茶の香り付けに入れられます


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